メモ帳

ただのメモです

ニューヨエコ!

活動を終了してから伝説になり、音楽好きの間で伝わって逆に人気が高まる歌手やバンドってありますよね。

倉橋ヨエコさんもその内の1人だと思う。
音大出身のSSWで、その技術に裏打ちされたピアノ弾き語りも見応えがある人。
私はぶっちゃけ、廃業前のヨエコさんの人気の程は知らないので、あくまで多分ですが。

活動期間は2000年から2008年、メジャーで活動していたのはわずか3年だったけれど数々の名曲を残しており、
2010年頃に私が所属していた軽音部ではかなり有名だった。
椎名林檎さんやCOCCOさん、鬼束ちひろさんと並んでよく名前が出てた。
この並びにピンと来た人は同年代ですね。

私は「夜な夜な夜な」の非公式(ファンメイド)のPVをニコニコ動画で見て知ったクチなのですが、そこから入った人はまあまあいるんじゃないか。

夜な夜な夜な - ニコニコ動画

夜、布団の中で、あるいはお風呂入ってる時にふと目を閉じると、今日一日やらかした事が脳裏に浮かんでくる…。
ついでに5年前、10年前のもう忘れても良さそうな出来事まで出てきて自己嫌悪で眠れない。夜はいつも独り反省会しちゃう。そんなあるある?な感情を高らかに!
から元気で開き直ってると思えるくらい明るく歌った歌です。

廃業後はファンの間で様々な憶測がありましたが、ここ数年になって中国に拠点を移してmachi名義で活動してるとか、友達のバンドにコーラスで参加してるとか噂がありました。が、特に明言はされず…。

が、ついに昨年、決定的なフラグが立ちました。あるふぁきゅん。さんという方への楽曲提供。
「かくれんぼ」という曲のクレジットがヨエコさんじゃあないですか!

公式にあのヨエコさんだと明言され、あわよくば活動再開しないかなあと思っていたら、
今年7月になって突然Twitterのアカウントが開設され、「ヨエコ」名義で活動再開との吉報が入りました。
そしてこの度めでたくアルバム発売!

めちゃくちゃ嬉しくて友達にLINEしまくりました。
アルバム買いました。届きました。すごく良かった…。アップデートされた名曲たちのアレンジも新鮮で良かったし、新曲もああこれぞヨエコ節!って感じでとても良かった。夜な夜な夜なも入ってます。

発売直前にあまりにも正直すぎるインタビューが公式にアップされていたのですが、これファンであればある程つらい内容だと思うので無理にとは言いません。でもできたら読んでほしい。そしてその上で新曲を聴いてほしい。読めば名義を変更した理由も分かります。

今の世の中の生きづらさとか、私が偉そうに語るのも烏滸がましいので、どういう内容かは言いません。なんか、説教くさくなっちゃいそうだし、病気や辛い経験で苦しんでる人に言えることなんて何もないじゃないか…。

ただどうか、体調無理せずこれからも末長く活動していってもらいたいです。
待つのはシロップで慣れてるので。

syrup16g 未収録曲披露順を探る

公式のセトリを見ても、新曲としか書かれてないアルバム未収録曲が多すぎる!
匿名掲示板やブログにある当時のファンによるレポを見て発表時期を探っていく。
ファンからの通称で呼ばれている曲のタイトルは『』付きで記す。

2005/2/19(sat.) 東京:Shibuya-AX
JAPAN CIRCUIT vol.21
1. タバスコ 2. チャイム 3. 途中の行方 4. ダーリー
5. AIR LIGHT 6. Honey's Dead 7. STAR SLAVE 8. Take me in
9. Scene through 10. ラファータ En. パープルムカデ

(本編10曲・全新曲・仮タイトル)


全新曲とある通り、この日は新曲が目白押し!
その中でもいくつかラストアルバムに収録されたものがある。ラファータは初披露時のものからかなり歌詞が変わったらしい。
未収録なのはタバスコ、チャイム、ダーリー、AIR LIGHT、Honey's Dead、Take me inの6曲。多いな…。
STAR SLAVEは再結成後、なんと12年経ってからディレイドシリーズにて収録された。

2005/4/22(fri.) 東京:新宿LOFT
SHINJUKU LOFT 6TH ANNIVERSARY「東京の空」
(シークレット・ゲスト)
1. 多分 2. 犬の星 3. バランス 4. HELPLESS
5. イマジネーション 6. 君を壊すのは 7. バナナの皮

(全新曲・仮タイトル)

同レーベルのつばきのライブにシークレットゲストとして登場。ここでも春の新曲祭りをやらかす。

後半4曲はラストアルバムに収録済み。なお収録の際に解散に向けて歌詞が書き換えられている模様で、イマジネーションの歌詞はもはや別曲。
多分、犬の星、バランスの3曲は未収録。

2005/8/25(thu.) 東京:LIQUIDROOM ebisu
VINTAGE 2005 / syrup16g vs VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
本編全10曲 全新曲

いわゆるボラシロツアー。この辺から公式セトリがちゃんと仕事しなくな…新曲の仮タイトルが晒されなくなる。披露されたのは順不同でおそらく以下の通り。
『黒いオーロラ』『1994』『everyday,everynight』『SUNSET』『皿宇宙人』他。

君をなくしたのは、さくら、upside downもここで初披露か?
その後ダイマスの日記スペシャルでも上記3曲が披露されたらしいが、曲名も書かれず、DVD未収録となった。

2005/12/29(thu.) 東京:幕張メッセCOUNTDOWN JAPAN 05/06

1. 新曲(タイトル未定) 2. 天才 3. 神のカルマ 4. さくら
5. きこえるかい 6. リアル 7. 真空 8. パープルムカデ

一曲目の新曲はインストだったらしい。ここでやっと、「さよならー」の曲名がさくらだと明かされる。

2006/8/02(wed.) 東京:Shibuya-AXSyrup16g presents "UP TO THE WORLD #2 動脈

ここからサポートギター青木裕氏が正式に参加、
動脈、静脈の二日間に分けてこれまでの総集編のようなセトリが組まれる。
その内、2日目(静脈)のEn2-1. タイトル未定で披露されたのが夢からさめてしまわぬようにの原曲、通称『親父の歌』。お父様のエピソードについては、雑誌インタビューで何度か話されている。
この後に発売されたベストアルバムにて、You Say 'No'が初収録。向日葵も廃盤になっているカセット以来の収録となる。

2006/9/24(sun.) 東京:Shibuya-AX
live 924

1. 新曲 (タイトル未定) 2. イエロウ 3.真空 4. I'm劣性
5. 神のカルマ 6. 春夏秋冬 7. リアル

この一曲目はおそらく『924新曲』(もしくは『青い海』)。
青木裕氏の投稿( Twitter青木 裕 on Twitter: "部屋の模様替えしたらの懐かしいセットリスト ...)
にセットリストがUPされているので、4人体制でのライブ。ここからの新曲もギター2本ありきのアレンジになっていく。

2006/12/10(sun.) 東京:Shibuya-AXSyrup16g presents "UP TO THE WORLD#3"

1. MURDER SEA PARADISE (仮タイトル) 2. ONE(仮タイトル) 3.イエロウ
4. 天才 5. 神のカルマ 6. 月になって 7. ex.人間 8. Drawn the light
9. ソドシラソ 10. 落堕 11. Your eyes closed
En1-1. 空をなくす  En1-2. 真空
En2-1. リアル

今回も青木裕氏参加の4人体制。
MURDER SEA PARADISE、ONEの2曲が未収録。この時点で既にアルバム2枚組じゃないと足りない量の新曲が溜まっている。

2007/04/08(sun.) 東京:LIQUID ROOM
Syrup16g TOUR 2007
01. 新曲 02. 新曲 03. 新曲 04. 生活 05. 神のカルマ 06. ex.人間 07. I.N.M 08. My Song 09. 不眠症 10. 翌日 11. 正常 12. 天才 13. ソドシラソ 14. パープルムカデ 
15. sonic disorder 16. 汚れたいだけ En1. 新曲 En 2. 真空 En 3. 空をなくす En4. リアル

タイトル無し、通称Dead Rabbit Tour。
ここで演奏された新曲はニセモノ、来週のヒーロー、Shout to the sky、『バニラ』の4曲。
その後の野音でも『バニラ』以外の3曲が披露され、Shout to the skyはDVD「GHOST PICTURES」に収録。(CD未収録曲)

日比谷公園でドイツビール飲みながらリハの音漏れを聞けるなんて最高じゃないですか?

2007/9/24(mon.)
924 presents Syrup16g "UP TO THE WORLD" FINAL

01. I.N.M 02. 新曲 03. 新曲 04. Mouth to Mouse 05. イマジン 06. シーツ 07. パープルムカデ 08. 天才 09. 空をなくす 10. 真空 En.1-1.She was beautiful En.1-2 新曲 En.1-3.落堕

ここから再び3人体制に戻る。
この新曲は、途中の行方、ニセモノ、scene throughで、全てこの後のラストアルバムに収録された。

新譜も出ないし2007年はDEADとかFINALとか、その次のツアーのタイトルもEND ROLLとかで、意味深な字面を見たファンの間で解散する・しないの議論が続いていた。あと髪の毛の話ばっかり。

2007/12/3(mon.) 大阪:なんばHatchsyrup16g Tour 2007 "END ROLL"
01. 新曲 02. I.N.M 03. 生活 04. 神のカルマ 05. 新曲 06. 新曲 07. 新曲 08. 新曲 09. ハピネス 10. ハミングバード 11. 落堕 12. Sonic Disorder 13. 天才 14. パープルムカデ 15. 新曲 En.1-1. 新曲 En.1-2. 翌日 En.1-3. きこえるかい En.2-1. 空をなくす En.2-2. 真空 En.2-3. リアル

END ROLLツアー。
新曲と書かれているが、これらはニセモノ、さくら、HELPLESS、途中の行方、ラファータ、scene through、来週のヒーローの7曲。
最後の東京公演にて、解散発表がされる。
そしてラストライブのnew song。終。

追記:20210と題して行われた新曲発表ライブの本編、なんと12曲全てが未発表の新曲!カメラも入ってたのにいまだに円盤化なし…。もう半年以上経つのに音沙汰なし…。じらすなぁ。
曲名のみ判明しているが、、、

2021/11/04(Thu.) 東京ガーデンシアター
「20210 extendead」

01. I Will Come (before new down)
02. (I wanna be your) Girlfriend
03. Everything With You
04. Mercy Me
05. かくれんぼ
06. Don't Think Twice
07. Turn Me On
08. Alone in Lonely
09. In The Air. In The Error
10. In My Hurts again
11. うつして
12. Maybe Understood
※上記M1からM12まで全て仮タイトル

En1 希望
En2 神のカルマ
En3 Sonic Disorder

WE1 水色の風
WE2 ソドシラソ
WE3 天才
WE4 真空

TE1 落堕

syrup16g ライブ【SCAM:SPAM:SCUM:SLUM】によせて

2019年の10月から11月にかけて5都市で開催されたツアー【SCAM:SPAM】。
その追加公演として開催される予定だった2020年2/28・2/29の【SCAM:SPAM:SCUM】は無観客配信の公演となりました。
果たせなかった有観客ライブの振替公演となるはずだった、6月の公演も実現しませんでした。
2021年USEN STUDIO COASTガイドラインに乗ったった4公演を
【SCAM:SPAM:SCUM:SLUM】と題して実施することにしました。

公式にもこうある通り、とても長いツアーだった。先日の新木場コースト公演が一昨年のツアーの続きだったという事を忘れるくらい。
名前が長くなり、セットリストもがらりと替えて、無観客・有観客どちらとも配信を決めてくれたsyrup16gの面々、スタッフの皆様には感謝の年が絶えない。

コロナ禍という言葉の意味が次第に薄く長くどこまでも続くように思われる昨今、何にも気にせず歓声をあげたり遠征したりできた日々が遠くに感じる。この状況が終わるのはいつになることやら…分からないので、今回感じた事を思い出として記録しておこうと思う。


1日目

「本日はsyrup16g 【SCAM:SPAM:SCUM:SLUM】にご来場頂き誠にありがとうございます。」というアナウンスが流れて、改めて長い名前のライブだなと笑ってしまう。もしまた延期していたら後にどんな単語が続くかなと想像する。

また、舞台上に立てかけられているギターがどう見てもあのレゲエマスター。
目を疑い、似たようなギターをまた買ったのかと一瞬迷った。しかしローディさんが調整している時チラッと見えた裏面に、五十嵐さんと長い歳月を共したのを表すように沢山のステッカーが。本当に、本当にありがとうございました…。

ガイドラインに従った結果、無言の地蔵が揺れ動く不思議な光景の中ライブが行われた。
五十嵐さんは一年お休みだった事を感じさせないくらいギターも声の調子も良さそうだった。まだまだ寒い日が続くけど風邪引かないでね。

この日はEverseenがとにかく格好良かったのと、バナナの皮を聴けた嬉しさがとにかく強かった。無観客時の配信ライブでも大変良かったが、生で聴くとよりいっそう良い曲だった。
歌うようなベースライン、明るい諦観を乗せた詩。この日のMCでハミングはOKと中畑さんが話していたが、声は出さずにずっと心の中で歌っていた。家で歌っている時もそうだったが、サビのところでいつも泣きそうになってしまう。


2日目

新木場さむい。会社帰りの人の群れを逆流してコーストへ。
昨日がUSEN STUDIO COASTとしての柿落としだった事にMCでふれていた。
そういえば、生還後に急にソロでUKPのフェスに出る事になった時もここだったし、スピッツに誘われて出た新木場サンセットや凛として時雨のTK氏と対バンしたのもここだった。
再始動後のシロップに何かと縁が深いライブハウスだと思う。不吉だねぇ!笑

MCの掛け合いが面白く、思わず吹き出しそうになるのを何とか堪えた。曲の前後で歓声をあげそうになったのも何度も堪えた。

この日、生で聞けたら死んでも良いと思っていたYou Say 'No'を予定通り聞けてしまう。無観客配信の時も心が洗われるようだったこの曲。
生で聴くと桁違いに…なんというか、表現する語彙がなくなり代わりに涙が出てこようとする。
上手く言えない。ただ美しかった。間奏の光さすようなあの感じ、照明も相まって大変良かった。なぜ今までこの曲ほとんどライブでやらなかったのか、もったいないな〜と思うし、これを新木場に来れた東京の人達だけで独り占めしてしまうのもなんか惜しい気がする。
いつになるのか分からないけど、また全国ツアーなどをする折に是非ともやってほしい、生で各地で響かせてほしい至高の一曲だった。

新曲やMurder you knowをもう一度聴きたい気持ちと、夢みたいとかあけられずじまいの心の窓とかこれとか古い曲をやってほしい気持ちの間で引き裂かれそうになる。
数年前はシロップが活動してくれるだけでありがたいと思っていたのに年々贅沢になるファン心理だ。
そういえば、今年で再始動から7年目になり、COPYから一度解散するまでの期間(2001年から2008年)より長く活動していた事になるという旨のツイートを見かけた。
シロップが本当に動かなくなる日まで生きてずっと見守っていようと思う。

最後にMCでレゲエマスターの事について話す五十嵐さん。27歳の時に買ったやつを引っ張り出してきたとのこと…。解散後にファンになった身としてはまさに伝説のギターだし、見れて本当に嬉しかった。あの裏のでかい写真ほんとに誰なの?


3日目
4日目
配信を見ながら今週末まで振り返ります…
パーカーあったかい。

追記(21.06.28)
YouTube公式チャンネルに3・4日目の映像がアップされました!
有料配信の時の映像を編集したもののようですね。
「寝不足だって言ってんの」無言の圧の落堕も入ってます。ソウネツゲッソウ!フゥゥー!

もったいない/落堕
https://youtu.be/65c-C4v1ZWU

メビウスゲート/バナナの皮
https://youtu.be/bVBZn4Yvz0U

バーナード嬢と読書部の面々

まんが 「バーナード嬢曰く」バーナード嬢曰く。 - pixivコミック にハマっている。

主人公は町田さわこという女子高生。

他の女子グループに溶け込めず(?)読書家ぶりたくて図書室に入り浸るという究極的に痛い存在だ。
なんだか身に覚えがあるな…。

しかし彼女はじめじめした所はなく非常にあっけらかんとした性格で、いかに読まずに文学少女感を出せるか研究しながら楽しく厨二病謳歌している。

その姿が滑稽で可笑しくて、彼女の周りには1人また1人と本当の読書家たちが寄り集っては本の話で盛り上がり、一種の部活のような集団を形成していく。

いいな、こんな部活があったら入りたかったな。
と、どこに居てもあぶれて結局学校外の図書館に居場所を見つけた私のような人間にはとても羨ましい環境だ。

文学部、というほど堅苦しくはないし、文章を書いたりはしないけど本の話でわいわい放課後を過ごす。読書サークルといったところか。

彼らのクラス内での立ち位置とかは全然出てこないけど、それがいい。

こんな友だちがいたら…当時を思い出してそんな感傷に浸りつつ、あるあるに共感したり作中に出てくる小説を読みたくなったりする楽しい漫画だ。

面白くて有料版の電子書籍を一気見したが2年に1冊くらいの刊行ペースらしい。
まだ続くようなので続刊を待ちたい。

好きなアルバムを並べてパッチワークキルトみたいなの作るやつ

あれ、わたしもやってみたい!

でも9つには絶対に絞れなさそうなので、一つ一つ好きなやつ挙げてきます。

まず今聴いてるやつ

Cliche

Cliche

好きなところ
・labyrinthの不気味で可愛らしくて壮大なかんじ。黒のクレールの情感たっぷりなかんじ。
・うってかわって色彩都市と光のカーニバルの陽気なかんじ!
・labyrinthがお化け屋敷なら、光のカーニバルはメリーゴーランド。遊園地のアトラクションをまわってるみたいで楽しいし、ギャップがたまりません。
・6月が光のカーニバルなのは、ヨーロッパで録音されたアルバムだからでしょうか?
暗い曲にも明るい曲にもそんな異国情緒のある幻想的な雰囲気が反映されている気がします。
古くて新しいアルバム。


AJICO SHOW

AJICO SHOW

ベンジーことBJCの浅井さんとUAがかつてやってたバンドのライブ盤
UAの歌声がとにかく良すぎる。毛布もいらない。
・カゲロウソング、波動あたりもよい。イヤフォンして聴くとビリビリ来るぐらい。
ベンジーのギター色気があってかっこいいですね。林檎さんが惚れるのも分かる気がする。
・ジャケットとしてはスタジオ盤の緑のやつの方が好きなんだけど、わたしは無類のライブ音源好きなのでこちらにしました。


砂漠の流刑地

砂漠の流刑地


・去年、10周年という節目に惜しくも解散してしまったバンド、ふくろうず。これだけ良い曲を作っていたのになぜ!
・初期3作はどれもオススメですが、このアルバムは①もんしろ②砂漠の流刑地ユニコーン⑥灰になる⑦スフィンクス⑧通り雨とキラーチューンがいっぱい。切なさとお茶目さ、乙女チックなメルヘンさが程よくミックスされています。
・最後の曲、優しい人も展開の盛り上がり方がすき。
・失恋の歌が多くて、胸が痛むような切ない曲がふくろうずの十八番。特にユニコーンは…!感傷に浸りたい時に聞くとかなり、なんというか、効きます。
・内田さんの優しくて可愛らしい歌い方がすき。ソロ活動がメインになってもこれからも応援しつづけます。



愛のゆくえ(通常盤)

愛のゆくえ(通常盤)


・こちらも10周年という節目を迎えたきのこ帝国。の、一番新しいアルバム。
・初期はもっとシューゲイズ調で、年頃の女の子の社会に馴染めない葛藤や苦しみを歌った曲がメインでしたが、新しくなるにつれて女性らしい恋愛の曲が増えてきました。
愛のゆくえはその名の通り恋愛がテーマの曲で構成されたアルバム。私はどっちかというと初期より最新作の方がすきです。
・愛のゆくえ、MOON WALK、夏の影が特にすき。このアルバムでも特徴的な深く歪んだジャズマスターの音が聴けます。
・きのこ帝国のギタリストは女性ですが、ビッグマフ2個使いとかいう、かなりアレな音作りもされる方なので、そういうところが格好良くて大好きです。
だからこそ、ライブはCD音源に限りなく忠実にやるんじゃなくて、もっとはっちゃけて、遊んでくれたらもっといいと思いますよ!



AnalogMan fill in the blanks

AnalogMan fill in the blanks


・ミニアルバムなのでちょうどよい長さ
トルネード竜巻は、一聴するとすっと流してしまえるようなポップな曲が多いけど、よく聴くとギターやキーボードなど凝っていて面白い。
・詩も歌も曲にすっと馴染むように作られてるけど、少しナンセンスで程よく感傷的で重たくないのに、気付くとずぶりと沈んでしまいそうになる。中毒性があるというのかな?
・ベスト タイト トリコロール!おもちゃ箱をひっくり返したような遊び心満載の曲。たまらん!
・作ってる人の音楽性がバラバラなのが分かる。バンドの化学反応って面白いな〜って感じられる良い例。しかしそれ故に解散するのも早かった。
トルネード竜巻はこれ以外のアルバムもとても良いんだけど、ミニアルバムで丁度いい長さなのと、ノーウェア・カーネリーが好き過ぎるのでanalogman fill in the blanksにしておきます。



逆上がりの国

逆上がりの国

・world's end girlfriendやTK from 凛として時雨などの客演でも有名な湯川潮音さんの2ndです。
・日常から非日常へ連れて行ってくれる、ふんわりとした雰囲気の曲が多くとても癒される。
・元々、少女合唱団の出身らしくとても正統派なクセのない歌い方、透明感のある声で、とにかくいい。日曜日の教会感。
・ミニアルバムだとずっと思ってた!笑 このちょうどいいサイズ感が好きです。すっと聴けてしまう。

〜〜〜〜〜〜〜〜

以下、2019年追記:
長らく放置してしまったから続きをまとめて投下。

Emilie Simonが作った皇帝ペンギンのサントラ。映画本編で使われた曲以外も入ってて、普通に歌もののアルバムとして良い。
この人はオーケストラ基調に環境音をサンプリングして曲を作る。このアルバムはコンセプトが南極だから氷の音とかが入っててイヤフォンで聴くと時々耳がくすぐったくなる。笑

オススメは1、12、14、15。



こっちは上の人の1st。基本的にウィスパーボイスで仏語。映画の時は英語で歌ってたけどどちらも良い。
どうやら人気曲らしい5よりも1、2、3、11、12など落ち着いた曲の方が好き。
日本流通盤にはフェムファタールというカバー曲が入っててそれも良い。



とにかくゴーストソングがやばすぎて当時衝撃を受けたバンド。他の曲ももちろん良い(2、3、6、7、10あたりが好き)が、これもう廃盤になってんのかな…?何故?
ボーカルの永野氏は今でも時折色々なCMで流れてお茶の間のファンをドッキリさせている。

徘徊8日目 12/14 東京公演 1

徘徊8日目!11月1日のdarc最速披露会から1ヶ月半、全国を回って各地に爪痕を残し、ついに東京へ凱旋してきたシロップ様ご一行。
残すところ2公演、もう、本当に、本当に、終わってしまうのか…。本日はいわゆる前楽です。


Odaiba, 13:47 #HAIKAI旅

Daiki Nakahataさん(@daiki_nakahata)が投稿した写真 -


キタダさんからのパパラッチ回避 #HAIKAI旅

Daiki Nakahataさん(@daiki_nakahata)が投稿した写真 -



いつ見ても仲の良いリズム隊お二人。(追記:このやり取り、翌日のパパラッチ合戦に続きます。)

〜〜〜


お久しぶりです\(^o^)/ ぷっしろでははじめまして #HAIKAI旅

Daiki Nakahataさん(@daiki_nakahata)が投稿した写真 -



素敵青太鼓 #HAIKAI旅

Daiki Nakahataさん(@daiki_nakahata)が投稿した写真 -



ステージのセッティングは、真ん中の後方に青たいこ、下手側のドラム寄りにベースアンプと4本のベース、マイクスタンドとそれに取り付けられたiPad
そして、上手側前方にBad Cat(上にティッシュが置かれてたらしい。)とピックが沢山ささったマイクスタンド、水とタオルの置かれたテーブル(に、更に沢山ピックが入ったタッパーがあったらしいです。)

上手側舞台袖に目を凝らすと、ギター置き場がちらりと見えました。6本分のヘッドが見えました。
舞台が高い位置にあるので、最初足元も少しは見えましたが、各々のエフェクターは返しに隠れてよく分かりませんでした。スモークもいっぱい焚いてあったし。
ZeppTokyoはステージ前から平行に、目測で約2mごとに3、4区切りくらいで柵が設置されており、更に最前のブロックは下手側と上手側を分けるように縦に柵が設置されておりました。

なので、モッシュが起きる時はまず上手側が凄い事になっていて、下手側もアンコール辺りから徐々にモッシュが激しくなっていく…というように完全にテンションが分かれておりました。腕がぶつかってしまった方はごめんなさい。

この下からネタバレです…。もうまともな文章を書く力が残っていません。














〜〜〜


開場からの1時間、やる事がなくて暇なのでSEを聴きながら、ローディーさんの音チェックを眺めていました。マキリンのリッケンベースはかなりえぐみの効いたエフェクトが掛かっていて、Rookie Yankeeの時はリードギターのようなブーストした音が出るので、それに反応された方が結構いらっしゃったように思います。
そして、定刻より5分ほど過ぎていよいよ客電が落ちます。ステージの灯りが付き、拍手と歓声の中入場する三人。一瞬の静寂。


1.Cassis soda & Honeymoon

五十嵐がギターを鳴らし、たいこが呼応するようにシンバルを鳴らします。そして、タムの低音から曲が始まる。深くエフェクトの掛かったベース、クリーンと歪みの二音が重なるギター。前方で聴くと、ギターはちょっとハイがキツいかな。

そして歌は…会場の音作りからか、喉の調子からか、今日の五十嵐の声はなんだか少し艶っぽい。あと、この曲だけマイクにすごくリバーブが効いてる。
後から分かった情報によると、咽頭炎と鼻詰まり、そしてこの日は熱もあったようです。完璧に風邪じゃん、それ。また熱出そう〜って、最後の最後で本当に出ちゃった…。あらら。

2.I'll be there

いつも通りの曲順でどんどん進んでいきます。マキリンが曲中にさり気なくチューニングを整えていた。
寒色の照明がスモークに反射して、曲に合わせてとても映えていた。映像化されてもバッチリな光景だな、と思いながら聴いていました。声はちょっと伸びが悪かったり、裏返ったり、なかなか調子が出づらい様子。それでも首筋を伸ばして必死に声を届けようとする五十嵐の姿は、凄く刹那的で、痛ましくて、格好良かった。
ありがとう、と言って次の曲へ。

3.Find the answer

引き返せないところまで幻想を纏ってしまった、といいつつも、この明るい曲調。太陽の船で海原へ、でもすぐ吐きそうだ、ごめん。そして一転して妖しげなメロディーのCメロのところで、左右二色の照明に照らされて浮かび上がる五十嵐の輪郭。双極性という言葉にまさに合致するような。間奏のワウもしっかりキマりました。
たいこのコーラスがいつも通り綺麗に入ってくるので、余計に今日の五十嵐の声の調子の悪さが際立ってしまっている気も…。汗を拭いて次の曲へ。

4.Father's Day

ライブバージョン限定のイントロ前奏のフレーズ。そしてCD通りのイントロのアルペジオ。深くエフェクトの効いた幻想的な音色。青一色の照明。今日も綺麗だった。(チカッ、チカッというフラッシュは謎でしたが…)
そして間奏の後一気にブーストして眩い逆光に包まれるアツい展開。やっぱり映像映えするなあ、と思って見ていました。
声はちょっと枯れたようなスモーキーな音になっていました。いつだったかは忘れましたが、今日の五十嵐はライブ中にアンプの上に置かれたティッシュを取り、曲間で何度か鼻をかんでいました。やっぱり風邪…明日は映像収録なのに…。
ありがとう、と言って次の曲へ。

5.Missing

この曲の前後だと思いますが、マキリンが曲中にiPadをすっとめくる動作をしたり、下手側の袖に居るスタッフさんに向かって「大丈夫」というようなジェスチャーをしたり、さり気なくベストな音の状態を保てるよう、演奏以外にも色々何かをしている様子が伺えました。
が、本当にさり気ないので注意して見てないと気付きません。この辺さすが場数を踏んでいるというか、こういう職人ぽいところがまた良いですよね。寡黙ながら、いつも完璧な演奏。見ていてとても安心感があります。シロップのライブを見るとき、目のやり場に困ったらとりあえずマキリンを見るわたし。

6.Murder you know

歌詞を間違えてちょっと顔に出ていましたが、立て直した。個人的にかなり好きな曲なので、歌詞はしっかり覚えてほしい。darcの他の曲は比較的大丈夫なのに、この曲だけやたら間違えるよね。なんとなく気持ちは分かるけども。
何度でも書きますが、この曲は本当に良い曲だし、ライブ映えするので、今後もライブでバンバンやってほしい。今のままでも完璧な曲ですが、アレンジを少しずつ変えながら進化していく様子も見てみたい気もする。
声はちょっと持ち直して、「これじゃない感」の時の「ウー」もしっかりと出ていました。


〜〜〜〜

そして恒例のたいこのMC。

まずはオフマイクで、こんばんは、そしてマイクを通して
「こんばんは」客\こんばんは!/続いて拍手。
「こんばんは」客\こんばんは!!/
「シロップ16gです」客\ワー!!/歓声と拍手。
計3回挨拶してコール&レスポンスみたいになってました。たいこはいたって普通の口調で話してくれていますが、緊張しているのかそわそわと服を触ったり、息をふーっと吐いたりしていました。

「ちょっとお話しますね。今日は来ていただいてありがとうございます。みなさん…生まれて初めてシロップを見たって方います?結構戸惑いますよね?」恒例のやつです。笑いが起きました。
「戸惑ってます?大丈夫です?でも、初めて見た人以外はみんな、この雰囲気をずっと経験してきた方たちです。ツアーで色んな所へ行って、色んなお客さんいっぱい来てくれて、本当に今日もたくさん来ていただいて、ありがとうございます。」観客から大きな拍手と歓声が上がります。

「もうちょっと話します。やっぱりこう、ツアー回って復活してから、『みんなこうやって来てくれてありがたいね』って楽屋でがっちゃんとかキタダさんと、話した……訳ではないですけれども。(またもや笑いが起きる。)みんなそう思ってます。ありがとうございます」
そしてまた歓声と拍手が起きます。

このMCの間、マキリンや五十嵐は機材の準備をした後、頷いたりしながら静かに話を聞いていました。五十嵐は息をふーぷるるると吐いたり、ガッツポーズをしてみせたり、ありがとう という仕草を見せたり、ちょっと笑ったりしていたと思います。たぶん。

「おそらく我々含め、みなさんそうだと思いますけど…この旅の終わりを、クリスマスのお台場っていう馴染めない所で…」観客から大きな笑い声が起きる。
「我々は全力でやるので、みなさんも全力で楽しんでいって下さい。」
大きな歓声と拍手が起こり、お客さんも気合いが入ります。たいこは「よっしゃ!全部言えた!」と満足気にガッツポーズ。また観客から笑い声が起きます。なごむなあ。

〜〜〜

「次の曲やりまーす」と合図をして、あー!と気合いを入れるたいこ。五十嵐と目を合わせてカウントを始めます。

7.タクシードライバー・ブラインドネス

休憩を挟んだ為か、ギアが入ってきたのか、また少し声が持ち直していました。演奏も歌も特にミスなく、間奏も格好良かった。今日はアームをあんまりグイグイしませんでしたが、後奏ではアドリブっぽいソロを入れてきました。これも格好良くキマってて聞き惚れた。良い曲だなぁ…。


8.センチメンタル!

ここでまた徘徊ツアーでは初披露の曲を入れてきました。どんだけ攻めてくるんだ!
これも定番曲っぽいイメージでしたが、遡って調べてみると、この前の新木場サンセット、生還、解散ライブとそんなに沢山やってる訳でもなく、しかも東京での公演でしか披露されていませんでした。地方住まいの方は遠征しないと聴けないのかも…。今日誘った友人が「センチメンタルが聴けて良かった…」といたく感動していました。名曲だもんな。

9.生きているよりマシさ

いつもはShare the lightに入る所なのでちょっとびっくり。声はだんだん持ち直してきているようでした。ラストのサビでやっぱりコーラスが入り、この曲も少しずつ変化しているのが見れて嬉しいです。さすがにもう死んでいる方がマシだとは思ってないと信じたい…。

10.Share the light

たいこがドラムソロを披露し、ゆらりと立ち上がります。メタメタで格好良い。全力で、という先ほどのMCの通り凄い力で叩いていました。イェー!と吠えるし、さっきのMCとのギャップに初見さんは驚くのではないでしょうか。
上手側はもう逆巻くような興奮の渦、モッシュが始まりそうでした。五十嵐の声もギターも良く、ギターとベースがユニゾンする所は特に格好良い。

曲が終わり、五十嵐が汗を拭いている間、お客さんの1人から「がっちゃんはやっぱりSGが似合うよ」という声かけがあったと思います。いや、わたしは何でも似合うと思うよ。

11.My Love's Sold

イントロに興奮したような歓声が上がります。
よく考えたら、今回のツアーのセットリストはcoup d'Etatからの曲が多めでしたね。再結成後まだ披露されていない曲(生きたいよ、手首、ソドシラソ、バリで死す、汚れたいだけ)もいつか披露される事がありそう。

「一応臨戦状態です」の所でたいことマキリンのコーラス。五十嵐は苦しそうでしたが、声はもうしっかり出ており演奏も歌詞も完璧。最後のサビでは「マイラあ゛あ゛あ゛ぶ!!」とシャウトをキメていました。かっこいいなぁ…。そうだよ、そのまま、好きなようにやってくれ。

12.神のカルマ

演奏は途切れずに、たいこのドラムから次の曲がスタート。ここで五十嵐が拍手を煽るので、観客も盛り上がり、手拍子が起こります。
印象的なベースの音、ギターが最後に入り、最初のキメの所でステージ後方に幕が落ちてくる!この演出で更に沸き立つ観客。最前上手側はもう凄いモッシュ。私も下手側で1人踊ったりしながら見ていました。
今日は「ウォォイ!」と絞り出すような掛け声。顔は苦しそうではありましたが、後半に向けて調子が良くなってきました。最後の高音も綺麗にキマり、大きな拍手が起きます。気づいたらピックが凄い減ってるけど大丈夫か?

13.Deathparade

たいこがドラムを鳴らし、五十嵐がアドリブでギターを弾きます。この時は盛り上がり過ぎて気付きませんでしたが、そういえば、ドロンザライどこ行ったのかな?
少し息切れしそうになりながらも、声を絞り出すように時折シャウトをまじえて歌っていました。上手側はこの曲でも盛り上がってくれて大変嬉しかった。今日は「存在しないでえ゛ぇっ!!」と絞り出すように叫んでいました。喉が苦しいのか、精神的にもキツいのか…五十嵐は今日はあんまり話しませんでした…MCでは。

14.天才

ここでまさかの天才。これまではアンコールでの披露だったのでまた少し驚きました。まさか、落堕を後に回して一番盛り上がるところでアレをやるのか?またやってくれるのか?
ギターソロもしっかりきめて、辛そうにしつつも自らを奮い立たせるように声量も上げきて、叫び混じりに歌っていました。「ウォイ!」も凄い迫力だった。
マキリンが曲中、ふいに後ろを振り向いてたいこを見据えて演奏を合わせ、激しく弾き狂うように体を動かしていたのが印象的だった。

15.coup d'Etat〜空をなくす

そして本編最後の曲。今日はcoup d'Etat中にアドリブで話していました。ところどころ聞き取れませんでしたので、他の方のレポを見ながら補完させていただきました。
「ウォー♪イェイェーアーアー♪」
「こんばんは!ZEPP Tokyo」「初めてで嬉しいです」「俺はツアーから帰ってきたら、めちゃめちゃ熱が出て、今も朦朧としていますが、たぶん明日になれば良い思い出になるかなと思ってます」「でも明日もライブって、思ったら急に憂鬱になりました!」「でも毎日の生活の方がずっとずっとつまんないので、恐ろしくつまんないので、もう少し今日は頑張ります」
誰も言わないけどこの間のアドリブのドラムソロはかなりかっこいい。そして「声が聞こえたら〜」といつもの流れに。叩きつけるような演奏を見せて三人が去っていきます。

身体も心も満身創痍だけど、一瞬のために全てをかける。今の日本の音楽界で、五十嵐ほど全身全霊でロックしている人がいるだろうか?私は知りません。
応援したくなるのも分かる、でも頑張れなんて口が裂けても言えないくらい、痛ましい姿で頑張っているから、もうなんて言ったらいいのか分からない。ただ呆然と見てしまった。

〜〜〜

アンコール

長めに続いた手拍子の後、三人が戻ってきます。たいこは手を振りながら、五十嵐は何故か小走りで登場。その動きがちょっとコミカルで安心しました。

En1-1 正常

準備ができ、目を合わせる演奏陣。鳴らされるイントロは独特なコードの繰り返し。あぁ、正常だ、と嘆息してしまう。ライブの正常は何度聴いても良い。
原曲ももちろん良いのだけど、ライブだと後半からアウトロにかけて勢いを増して、どんどんエモーショナルな展開になっていく。この曲が終わってしまうのがもったいないと感じるほど。
長い手拍子の間少し休憩できたのか、ファルセットもとても綺麗に伸びていた。思わず目を瞑ってこの曲の世界の中に浸ろうとする。うねるベース、勢いを増すドラム、今日は名古屋であった美しいハウリングは出せてなかったが、アウトロでギターにフェイザーが掛かっていたと思う。
歌詞は非常に暗いのだけど、ライブでこの曲を聴くと不思議と心地良くなってしまう。いつまでも終わらないでほしい、この中にいつまでも居たい…と思ったところで曲は終わってしまう。


En1-2 不眠症

続けて不眠症。入りをミスったり、途中でピックを落としたりしていたが、それもあんまり気にならないくらいこれも良かった。
ヘルシーの中でもこの二曲は特に重たくて、繰り返す日常の中に潜む地獄をよく表していると思う。今日の五十嵐のコンディションも相まって(たぶんしばらくまともに眠れてないんだろうな。)歌詞が突き刺さるように飛んでくる。最後の「うるせぇ てめぇー」は時々叫び混じりに歌っていた。

En1-3 Sonic Disorder

不眠症の余韻が広がる中、あのフレーズを弾き始めるマキリン。ここからラストの盛り上がり所。
五十嵐のギターソロも見事にキマっていて、先ほどまで圧倒されるだけだった観客がまた一気に盛り上がる。最前上手側に続いて最前下手側もモッシュが起き始め、アウトロではマキリンがドラム台に乗って、たいこの真横で演奏を合わせる場面も。もうむちゃくちゃ格好良い。そのままなだれ込むように次の曲へ。

En1-4 落堕

たいこのドラムのフレーズから始まる。本編から天才と入れ替えて、この一番盛り上がる所に落堕を持って来たか。そして私がこの為にどうしても前に来たかった2丁拳銃の五十嵐が現れる。
タオルを首に下げたまま、両手を交差させたりして、ちょっとバリエーションが増えている。手を挙げる観客を狙って撃ちまくる五十嵐。まず上手側、そして下手側へ移動してバンバン撃つ。一通り撃ち終わると、水鉄砲をクルクルッと回してスタッフに返す。楽しそうで良かったです。

おふざけ終了!観客からオイオイコールが上がる中、めちゃめちゃ格好良いソロを弾き始める五十嵐。この人の振り幅はハンパない。たいこも時折16分のハイハット刻みを交えて叩き方を変化させてくる。この時はモッシュで揉みくちゃになっていて、あまりステージが見えなかったが、「人間嫌いの振りして、本当に嫌いだったりして!!」「寝不足だって言ってんの!」「どうでもいいんだ!明日また熱出るぞォ!」の言い方は真に迫っていた。他にも聞き取れなかったが色々と叫んでいたと思う。ZeppTokyo!とか言ってたかな。

そのまま五十嵐がたいことキメを合わせ、ジャッ!ジャッ!ジャッ!と続け様に鳴らし、物凄いハウリング音を響かせて、ゆらゆらと舞台の中央部、最前に歩み寄り…そのままそこに腰掛けた。

En1-5 真空

今日はリアルは無しで真空。見えなかったけれど、どうやらこの時、五十嵐はギターを持ったまま最前の男性客にピックを渡し、自身はコードだけ押さえて、その客にギターを弾かせたらしい。それが今日の真空のイントロだったそうです。なんですか?このアツい展開。

たいこの「ロックンロール!」も今までで一番気合いの入った絶叫だった。「イェイェイェー!」も二人とも叫ぶように歌っていた。オイオイコールとともに最前ブロックは渦を巻くようなモッシュピットになり、曲が終わってもしばらく歓声と拍手が続いていた。その中で再度はけていく三人。モッシュに揉まれてふらふらしてちょっと苦しくなったので、この辺はよく見えませんでした。

〜〜〜

ダブルアンコール

手拍子の中、すぐに戻ってきた三人。五十嵐はまた走って出てきて機材の前を駆け抜けて上手側へ。少し元気が戻ったようで安心。「ありがとう!」と挨拶し「朦朧としたけど、最後まで辿り着けました。皆さんのおかげです。ありがとうございました!」と丁寧に礼を述べ、アコギを抱えて最後の曲を弾き始める。

En2-1 Rookie Yankee

やっぱりこの曲は最後にふさわしい。「死ぬのだ、死ぬまで全部絞って」と歌う五十嵐は今まさに命を燃やして歌っているんだな、と思い、これも映画のエンドロールを見るように呆然と立ち尽くして聴きました。
もうこれ以上の終わり方なんてない。

曲が終わり、三人が去っていくと拍手の後にまた手拍子が起きましたが、客電が付き終演。
本日の公演は終了しました、というアナウンスが流れると再び大きな拍手が起こり、「ありがとう!」という声も上がっていたと思います。


〜〜〜〜

8日目まとめ

凄かった。今日は凄いライブでした。ただその一言に尽きる。

わたしは翌日は指定席のチケットを取っていた為、この日はもう全体力を使い果たす覚悟で、チケットとドリンク代以外全ての荷物を預け、入場しました。チケットの番号は結構遅めでしたが、運良く最前の下手側ブロックに1人分の空きがあったので、するりと入り込みました。こういう時、ぼっちはすごく便利です…。おかげで無事、水鉄砲を浴びる事ができました。ひゃー!

余談ですが、私は物心ついた時から数年前までこの近所に住んでいた為、「あのシロップが私の故郷に来るのか…あのシロップが!お台場に!?Zeppに!?観覧車の真下に!?信じられない…」と、この徘徊ツアーで各地の方が受けていたであろう感銘とおそらく同種のものを感じていました。本当に来てくれてありがとうね。嬉しかったよ。ありがとう。

しかも、終演後もニコ生あるとかいう幸福…。日帰り余裕なのに、思わずホテルに泊まっちゃいました。つい、財布の紐が緩んだ。
疲れで私も風邪をひきましたが、今日明日はお祭りなので多分興奮して寝れないと思います。さあニコ生みるぞー!!!!!!!

syrup16g 24時間スペシャル tour 2016「HAIKAI」ファイナル@ZEPP TOKYO独占生中継 - 2016/12/14 21:00開始 - ニコニコ生放送



ニコ生

21時から
タイムテーブルまだ未定っぽい
ライブ生放送なんて思い切ったなぁ。DVD出るかなぁ…最後までワクワクさせてくれてありがとう。


追記:放送中やっとタイムテーブルがでました。深夜のお蕎麦屋さん弾幕に期待。笑