メモ帳

ただのメモです

Fire walk with me.

ツイン・ピークス 劇場版をやっと見終わりました。
ユーモアのあるシーンが殆どなく、全編シリアスで謎が多い展開だったため結構キツかったけど、生きているローラを見る事ができたのは何だか新鮮だった。
ローラ・パーマー最後の7日間という事だったけれど、テレサ・バンクス事件も断片的に描かれていて、やっと繋がりました。

*続けて、削除シーンを編集した90分の映像作品を見ました。BDボックス特典の目玉だっただけに、これは凄かった。この為だけにでもBDボックスを購入して良かったと思う。

断片的な映像を繋げた物なので、あくまで映画の補完としてしか成立しないとは思うけど、本編でばっさりカットされてしまい未登場だったツイン・ピークスの住人達の様子が見れて面白かった。

また、難解過ぎる映画を何とか解釈して消化できる程度のヒントがあった。これ、当時映画だけしか見れなくて、訳わかんないまま終わった人は多かっただろうなあ…。もったいない。

あとは、パーマー家の楽しそうな様子とか、ルーシーとアンディのコント的な絡みとか、クーパーがオフィスで本物(?)のダイアンに話しかけてる所とかもあって面白かった。
これを映画に入れてくれれば、ドラマシリーズの雰囲気に近づいて、もうちょっと見やすくなっただろうに…。まあ、カットしないと4時間近いものになってしまって放映できなかったのだろうけど…。

*そして、個人的に一番良かったのがドラマ29話以降のシーンがあった事でした。
アニーが救急搬送される所、赤い部屋に閉じ込められたクーパー、ハウズアニー!の続き。ほんとにちょっとだけでしたが…。
本当のクーパーは赤い部屋から出られず、現世に帰ってきたクーパーは身体だけで、中身は完全にボブに乗っ取られていますね。
鏡に頭をぶつけた後、ハリーに対して嘘をついて普通を装おうとしている。この後クーパーの体を乗り物にして、絶対何かやらかすでしょ。もはや確定的です。絶望だ…。
ハリーがいつかそれに気づいたとしても、ブラックロッジに入ってクーパーを連れて帰るなんて事はできないでしょう。出られないよ!って暗に言われちゃったし。アールよろしく精神病院に隔離されるのがいいとこだろう。
クーパーは25年もあの訳わかんない部屋に閉じ込められて、皺くちゃになってしまうのか。あとあの小人はマイクの腕だったんだ。
救いがあるとすれば、未来から来たクーパーが過去から来たローラと赤い部屋で邂逅し、そこでローラは天使に迎えられ、笑顔を浮かべていた事くらい。最後の最後でローラの魂を救うことができた、のかな?
アニーは割とどうでもいいのですが、錯乱しちゃったし、あの曰く付きの指輪は看護婦が盗んじゃうし、まだまだツイン・ピークスに平和が戻る日は遠そうです。

*非常にもやもやしていますが、幸いにも観たのが25年後で良かった。あと10ヶ月待てば、マーク・フロストの小説が出る予定なので、そこで25年の間クーパーと町の人たちがどうなったか知る事ができるのでしょう。オードリー生きててくれ…
来年には新シリーズも始まるし、そこで視聴者がある程度納得する答えが出されるとのことなので、今日のところはチェリー・パイでも食べて我慢しておきます。
*品川のアンナミラーズにて

北米版のブルーレイBOXは日本語吹き替えも字幕もついていて安いですが、
日本版に同梱されているブックレットと、隠しメニューの短いインタビューの字幕だけついていません。
ブルーレイ特典の映画の削除シーンを纏めた90分の映像は、かなり見る価値あると思います。