メモ帳

ただのメモです

あれってさ

神と悪魔が闘っている。そして、その戦場こそは人間の心なのだ。
ドストエフスキー

身内と、あるいは大事な人と、下らない事でケンカになった時、ついつい思ってもいないような悪口を言ってしまう事がある。相手もそれに乗せられて酷い言葉をかけてきたりして、堰を切ったように罵詈雑言の応酬が始まる。言葉の暴力、場合によっては本当に手が出る事もある。
時間が経って冷静になってももう遅い。一度口から出てしまった言葉はもう戻せない。こういう時もっと素直な人間だったらなー、と思う。頑固な性格なのはお互いさまだ。だから後で物凄く反省しても、相手が先に謝るのを待ってしまって、なかなか謝れないんだ。心狭すぎだよな、っていつも思う。

ミッション系の大学行ったけど、だからって別にキリスト教徒じゃないし、普段天国と地獄なんか信じない。初詣行くし、お寺見るの好きだけど、仏教神道も信仰しない。たまに家に来る新興宗教の勧誘も無視する。神様なんかくそくらえだ。
我ながら中二病っぽいけど、XTCはディアゴットが1番好きだ。


でもやっぱり、親しい相手に何か酷い事を言おうとした時、心の中で葛藤がある。それこそ、マンガの表現のように、私の頭上では悪魔と天使がそれぞれ好き勝手な事を言って、戦っているのだ。そして結局いつも悪魔が勝ってしまう。私は酷い暴言を吐く。普段絶対に言わないような、自分でもどこでそんなに酷い言葉を覚えてきたのかも分からないような、それはそれは汚い事を大声で叫んでしまう。そして瞬時に思う。これではまるでヒステリーだ、私の1番なりたくないタイプの大人に、今まさに自分がなってしまった…。
頭上でさぞ可笑しそうに嘲笑っている悪魔の姿を想像する。私はいつも敗者だ。でも良心がない訳じゃないので、その後すごく落ち込んでしまう。
なんでそうなる?なんでそうなっちゃうんだろうね?好きではないけど、感謝はしているし嫌いにはなりたくないから、悪い癖には多少目をつぶり、お互いに通じる話題に持っていく事で昨日まで結構上手くいってたんだけどなぁ…。

悪魔はずっと待ってたんだ
裏切り合う瞬間を

さくら/syrup16g