メモ帳

ただのメモです

徘徊2日目 11/25 仙台公演

syrup16g 2016年 ライブツアー「HAIKAI」2日目!今度は仙台です。おいでよ宮城、来てやったぜ宮城。シロップはKrankeツアーでも仙台に来ていましたね。公式を見ると、あの時は座席指定の仙台市民会館だったそうなので、こちらもスタンディングでのライブは2007年以来、9年振りらしい。レンサは7階なので階段上るのが大変でした…。

セットリストは初日のインパクトがあまりにも強く、ここから入れ替えなんてあるんだろうか、そんな事したら暴動が起きるのでは…と心配していました。結論から言うと入れ替えはあったんだけど、暴動は起きませんでした。なんせ、すごいライブだったから。

今日も下手側だったんですが、ベースが一本増えていました。

本日のベース広場 #HAIKAI旅

Daiki Nakahataさん(@daiki_nakahata)が投稿した写真 -

この日は序盤から少し歌詞やギターのミスが目立ち、ミスする度に五十嵐が首をかしげたり苦しそうにしており、中々エンジンが入らない様子。1日目はリハたくさんやってすぐ疲れちゃったから、今日はあんまりリハやらなかったのかもしれない。


この下からネタバレ始まります。



















〜〜〜〜〜〜


1.Cassis soda & Honeymoon

2.I'll be there

アルバム初めて聞いたときは、断然Missingの方が好きでしたが、ライブではやっぱりI'll be thereが一番良いと感じた。
イントロのギターはディレイをかけ、1ストロークで2回音が出る。それをCD通り左右にパンを振ってあるので芸が細かい。
アイビーゼアー、と繰り返し歌うところで、たいこのコーラス、その後のアウトロでは五十嵐がラーラーラーラーと歌っていました。

〜〜〜

3.Find the answer

前の曲終わりからすぐ、たいこがバスドラを刻む。それに合わせて3曲目が始まる。
太陽の船に乗って進んでいく、でもすぐ吐きそうだごめん、って謝っちゃうのがいい。希望を歌う時も20%くらいは不安が混ざっちゃうのが何だか五十嵐節だな、という印象。

〜〜〜

4.Father's Day

最後のサビ前に一旦溜めてからキメがあるんですが、かっこ良かったです。
それまで静かに進んでいた演奏がそこで一気にブーストし、逆光のまばゆい明かりと合いまって、グッとエモーショナルな雰囲気に。ベースのフレーズも素敵だ。

〜〜〜

5.Missing

砂場に見立てた砂場のような〜と歌ってしまい、うーん、という顔をしていた気がする。他にもミスをするたび顔に出てしまう。ちょっと辛そうだった。

ここまで一切MCらしいMCもなく、小声であざます、みたいには言ってように思うが、
ここで初めて「ありがとうございます…」とハッキリ話しました。ちょっとテンション低め。

〜〜〜

6.Murder you know

この曲も本当にライブ映えが良い。darcが自分の中で大好きなアルバムになりつつあるのを感じました。
「これじゃなーい」「これじゃないかーん」のところがすごく耳に残り、掃除してる時とか、徘徊旅行の服とか準備してる時に、楽しくてよく口ずさんでます。

〜〜〜

7.タクシードライバー・ブラインドネス

この曲は入れ替えなしの様子。よかった。このピンズドな選曲、ツイッターとかでファンの反応を見ている人が関係者の中にいそうだな、と思いました。
久しぶりの曲のはずですが、これは特にミスなく終了。

〜〜〜

曲が終わり、アコギが出てくるか?と思いきや別のエレキギターが出て来ました。じゃあ8曲目が今回の入れ替え枠?と思って見ていると、まさかのイントロが鳴り始めました。

〜〜〜

8.透明な日!!!

生還の未発表曲で、赤いカラスに次いで人気の高かった曲。2ちゃんねるで、この曲をアルバムに入れてほしい、また聴きたい、という声があったのを覚えています。私も好きで生還のDVDの音を抜き出してWALKMANに入れてよく聞いてました。が、まさかまたライブでやってくれるとは…
開いた口が塞がらない。語彙がなくなり、ひたすらヤバイバイと思いながら泣いてしまいました。
ソロ名義で披露された曲ですが、あれは実質シロップだったし、その辺あんまり垣根は無いという認識なんでしょうか。だったらCDに入れてくれよ。頼みます…

「停留所にい゛い゛っ゛!」「寝てるよにい゛い゛っ゛!」「き゛み゛に゛ま゛ける事は!」という感じで、終盤の歌詞は時々叫ぶように歌っており、この辺からだんだん五十嵐のギアが入ってきたように思います。

〜〜〜

「中畑さーん!かっこいい!」という観客の声に反応して、たいこが、なに?って感じでシンバルをシャーンと鳴らす。客席から笑い声があがります。
ここから中盤の盛り上がる部分に入ってくところ。ギターをギャーン、ブォーンと鳴らす。

〜〜〜

9.Share the light

ここで、たいこのギアも入ってきた。時折「イェェェッ!!!」と獣のような咆哮を上げ、狂ったように力一杯ドラムを叩きます。スティック折れそう。
お客さんも手拍子を合わせ、真っ赤な照明に照らされた異様な空気が渦巻くまま進行していきます。

五十嵐も終盤は「せぇいっぱいだあっ!!!!後ろ暗いボォクゥゴォーッ!」と叫んで叫んで叫び倒すように歌う!
この後から本編終了まで、演者3人も観客もテンションが上がりっぱなしでした。五十嵐はもう殆どの曲でシャウトを入れていたと思います。

〜〜〜

ここで五十嵐から「…というわけで、リハーサル終わったのでここから、始まります!シロップライブ、開幕です」と唐突な開幕宣言。
客席から物凄い声援が上がり、会場の空気も一気に最高潮へ。

〜〜〜

10.My Love's Sold

darc最速披露会のアンコールで披露された、かなり久しぶりの曲。ああ、聴けて良かった。アルバムの最初の曲だからか、この曲を聴くと何かが始まっていくような感覚がする。一応、臨戦状態です、と宣言するように歌う五十嵐。「マイラあ゛あ゛あ゛あ゛!」とまた叫び、そのまま次の曲へなだれ込む。

〜〜〜

11神のカルマ

汗をガシガシ拭いた後、なんとタオルを頭に乗せたまま演奏を開始する五十嵐。ギターも取り替え忘れてたので、慌ててローディさんがギターをさっと取り替える。その際に頭に乗ってたタオルが顔にかかり、顔が殆ど見えない状態に。思わず笑ってしまった。
イントロを弾いてる最中、タオルがずりずりっと落ち、ギターへ掛かる。邪魔なのでストロークの合間にサッと後ろへ払いのける一連の流れ。

「あんた嫌い〜」のあと、オイ!というよりは、うわあああっ、という感じで叫んでいました。五十嵐のテンションは殆ど狂ったように上がっていく様子。この曲も歌詞を時折叫ぶように歌います。「循環?!」の言い方が好き。
「サイレンが〜聞こえても〜まだ〜」のところ、マキリンを見ると口パクで歌っている様子でした。ラストライブの映像でも歌っているようだったから、この曲のこの部分が好きなのかな。

〜〜〜

12.Deathparade

お客さんが「シロップ最高!」「たいこ」「マキリーン」と声を上げていたのを断ち切るように、Deathparadeのリフをジャン!と鳴らして一度切り、またジャジャーン!と鳴らす五十嵐。歓声の中、何の曲をやるのか分かったお客さんが、「デスパレード!」と曲名を言い当てます。それに反応したように五十嵐がゆらゆらとマイクの方に寄り、「じゃ、止める?」と悪戯っぽく言います。ちょっと怖かった。

そして「存在しないでえ゛え゛え゛え゛!」と、まるで死にたいと叫ぶような悲痛な声でシャウトをしていたのが印象的だった。

〜〜〜

13.Drawn the light

この曲もテンションが振り切れてしまったまま進みます。たいこはもうずっと腕が千切れそうな位の勢いでドラムをぶっ叩き、マキリンの演奏も動きも激しくなってくる。
間奏では、たいこがイエエエエ゛ッ!と何度か咆哮し、五十嵐も「ドロンザライッ!」叫ぶ。マキリンもこの時口を開けていました。うおおっと叫んでいた気がする。
「全ては愛?!」「最高!?そんな訳ないがあっ!」「ワアッ、ウワァー!」ともう狂ったように歌う。物凄い気迫。

〜〜〜

14.落堕

続けざまにたいこのドラムソロ、五十嵐はギターをギャンギャン鳴らし、それを腰に手を当て斜めに立つようにしてクールに見ていたマキリンも、途中からグイッとベースを傾けて演奏に加わります。格好良い。
五十嵐は息を切らしながらも何とか歌いきり、またシャウト。テンションがおかしい。

〜〜〜

次で本編ラストですが一言もない。緊張感が続く沈黙の中、五十嵐が汗をゴシゴシ拭いて次へ。

15.リアル

「ほーんとーのリアルは、こ゛!こ゛!に゛!あ゛!る゛!リアル゛!!」と怒鳴るように叫びます。客席から手拍子が上がる。後ろを振り返ると凄く盛り上がっていました。五十嵐は殆ど目を瞑って演奏していましたが、たまに開ける時も観客は見ず、虚空をぼんやりと見つめるような視線でした。

〜〜〜

ここで本編終了。物凄い盛り上がり様でしたが、私は前2列目あたりと、かなり近くで見たため、あまりに鬼気迫る空気に圧倒されてしまい、正直恐ろしかったです。
たいこも全力を出し切って、ぜえぜえはあはあしながらすぐ袖に去って行きました。

〜〜〜

ここまで、金沢の温かい空気とは一転して、かなり殺伐としたライブだったので、アンコールの拍手の間になんとなく、
「『解散前は新譜もなく、いつ解散するのか分からないような状況で、殺伐とした空気のままライブが行われる事もあった。』
というような話を耳にしていたが、その時の空気とはまさに今のような感じではないか」と、考えていました。

〜〜〜

アンコールを受けて出てきてからも、誰も一言も一切しゃべらない。頼むから誰か話してくれ…怖い。

〜〜〜

en1.遊体離脱

そのまま曲が始まりましたが、今日は若干、歌の入りが遅くなっていました。さっきまでで力を使い切ってしまったような様子で、声量も少し弱く不安定でした。私はこの曲に特別な思い入れがあるので、正直もう少し練習してほしい、と感じました。

アウトロのハイポジションで鳴らされる高い音のベース。本当に綺麗なメロディでした。
HELL-SEEまでの曲は、五十嵐がベースラインも全部作っていたという話を聞いた事があり、この幻想的なメロディを作り出すのも、さっきまでの狂ったような姿も、全て同じ人間の一面。この振り幅の大きさこそが五十嵐隆という人を表しているように思います。

〜〜〜

en2.I・N・M

続いて披露されたのも、シロップ屈指の美しいメロディを持つ曲。生還の未発表曲枠として本編で透明な日をやったので、ここは赤いカラスではなくI・N・Mに替えよう、となったのでしょうか。いつ聞いても感動的な曲ですね。これも実は生還以来やっていなかった為、再結成後は初披露でした。

〜〜〜

en3.天才 勢いを再び上げて、盛り上がり所へ。ギターソロは……もうなんか心配する必要はないような気がしてきました。
そして曲終わりにやっと「ありがとございます」と話します。

en4.パープルムカデ

en5.coup d'Etat〜空をなくす

金沢とは逆の順序。coup d'Etatで五十嵐が「オーオーイェイイェ〜」と即興で歌い上げていました。盛り上がったまま終了。あざます、と吐き捨てるように言い、五十嵐が去って行きました。リズム隊2人も特に話す事なく袖へ。すかさずアンコールの手拍子が起こります。

〜〜〜

ダブルアンコール

3人が出てくると観客から名前呼びがあり、ありがとう、という声も上がる。確かたいこはこの時、手を合わせて客席へ挨拶してくれていたと思う、多分。特にMCもなくすぐ曲が始まる。

en.2-1 Rookie Yankee

バカを騙せ!って本当に言われたんだろうか…そうじゃなくても音楽業界の裏話とか、色々よくない噂が聞こえてくる事がある。
五十嵐も色んなイメージを引き摺って、結果破綻してしまった経緯を知っているとやはりこの曲も重たい。

〜〜〜

ここで終わりかと思われたが、五十嵐が「今日はありがとうございました」と丁寧に礼を言った。そしておもむろに曲を弾き、かなり崩したゆっくりとしたリズムで、語りかけるように「嘘から抜け落ちた〜」と歌い始める。

en.2-2 翌日〜真空

この時点で、リズム隊2人が顔を見合わせて笑っていたので、きっと予定外の出来事だったのでしょう。

そして、五十嵐は「明日に変わる…」まで歌ってから、急にギターをギャーンと激しく鳴らし、フラフラと舞台の前に近づいて来ました。テンションの上がり下がりが激しい。
ギターをジャカジャカと弾いて、舞台の端から足を下ろして腰掛けます。近い!

まさに、再発の時のこの写真のような感じ。
いや、もっと近かったですね。私の位置からでも手を伸ばせば触れたと思う。
syrup16g「再発」ツアーで証明した完全復活 - 音楽ナタリー

そしてギターをジャジャッ!ジャッ!チャラララ〜ンと弾いてまた舞台の上に立ち、あのフレーズを弾き始める。リズム隊もそれに合わせるように真空が始まる。これもまた激しい演奏で、イェイイェイイェー!と叫ぶように歌い、たいこもスティックを吹っ飛ばしそうな勢いで叩きながら、イエエエエ!と叫ぶ。熱量の高いまま今日はここでライブが終了。

〜〜〜


2日目まとめ

セトリの入れ替えはありましたが、曲順自体の入れ替えは殆ど無く、今後もこんな感じで進むのでしょうか。
穏やかな曲の多いdarcを前半に固めているので、前半は盛り上がりに欠けてしまうのはしょうがないと思います。
それよりも、今回はライブハウスでのツアーという事をかなり意識して、中盤に激しい曲を持ってきて、思う存分盛り上げてやろうじゃないか!という気概を感じました。
スタンディングで距離も近く、演者の空気が良くも悪くもそのままお客さんに伝わる。逆もまた然りで、観客の反応がすぐ演者に伝わっている様子でした。結果的にかなり一体感があるライブになっていた。
そして、本編終了まで駆け抜けていったん間を挟み、アンコール後にまた穏やか目な曲をやるという、かなりメリハリの効いたセトリです。
終わりに、アルバムの最後の曲、Rookie Yankeeで締める。というのが想定していた流れなんでしょうが、今日はそれではちょっと五十嵐のテンションが収まりきらない様子だったので、翌日〜真空と続けてくれました。

下手側2列目で見たので、とにかくマキリンのベースがよく見えました。何の曲かは忘れましたが、一度後ろを振り返り、たいこと演奏を合わせて、振り返った時の満面の笑み!
激しい曲の時にベースを斜めに倒すように弾いたり、手元にぐいぐいと引っ張ったり、今日は五十嵐の気迫に牽引されてリズム隊2人も尋常じゃない様子で演奏していました。ラストライブの正常の時みたいな、物凄い空気が渦巻いていた。
いつもはクールなマキリンのこういう面を見ると、見てる側としてもかなりグッときました。

中1日挟んで、次は札幌。ここからどう変化していくのでしょうか。