メモ帳

ただのメモです

90年代洋ドラマ リバイバルブーム

ツイン・ピークスの公開がまだまだ先なので、浮気してXファイルのファーストシーズンを見ていたら、

ホーク!

ホークが出てる!

思わず叫んでしまいました…。19話「変形」に出ております。それも警官役で!
最後もばっちり格好良く決めてくれました。これ見て当時ツイン・ピークス思い出した人もいただろうなあ…。
ちなみに13話にはスカリーのパパ役でブリッグズ少佐も出ています。13話はファーストシーズンの中でもかなり良い話。
Xファイルも今年13年ぶりに続編が公開されたとの事。フルハウスといい、ツイン・ピークスといい、今年はリバイバルブームなのだろうか。

ツインピークスは近親相姦の物語だが、ドラマ版はユーモアとオカルトでそれを巧みに隠している。
映画版は、それをむき出しにして描いたからあんなに暗く救いようがない内容になってしまったのだろう。
パーマー親子だけでなく、ベンとオードリー親子も近親相姦が起こりそうになる。オードリーは仮面を付けている上、未遂に終わったが。

親は子を愛するけれど、歪んだ愛情を持ってしまったが為に、最終的には子どもを殺してしまう。ボブという存在をどう捉えるかによって、この物語におけるリーランドという人間に対する解釈は全く違うものになる。
ローラを殺したのは、自分がローラを襲った事がばれたからで、テレサを殺したのだって秘密を知られて強請られそうになったからだった。それは、人の理解を超えた理由ではなく、極めて人間らしい動機と云える。
ボブが単に人の悪の面を表しているだけに過ぎず、それはリーランド自身の裏の顔であるとするなら、好色もローラを愛するあまり襲ったこともリーランド自身の罪ではないのか。
逆に、ボブがリーランド自身から生まれたものではなく、確かに存在し、リーランドの身体を使って全ての罪を犯したなら、リーランドはただの被害者であったと云える。
親が狂って子を殺したと考えるよりは、救いようがある…と云えるのかもしれない。最期にクーパーに導いてもらい光の中へ入っていく演出は感動的だ。
映画でもローラの死後に天使が現れ、ローラは笑顔を見せて泣く。見ようによってはローラとリーランド親子は死ぬことでボブから解放され、救われたのだと解釈できる。
起きてしまった事件だけを見るとあまりに悲惨な為、最後に両者にせめてもの救いを与えるのは、ツインピークスという世界の創造者=リンチの優しさなのかもしれない。

25年後のクーパー

ツインピークスの新シーズンのニュースを見ると、もう撮影は折り返し地点まできているらしい。公開は2017年前半予定。
シェリリン・フェンが出るということは、オードリーの生存はほぼ確定だろう。良かった〜!
シェリル・リーの出演も決定しているそうだが、ローラもマディも死んでしまってどうやって出るのか?赤い部屋のローラが歳とってたらおかしいし…。まさか天使の役で出るとかね。

気になるのはクーパーがその後どうなったかだけど…できれば善人に戻っててほしい。無理なら、もういっそハンニバル・レクターのごとく狡猾で魅力的な悪役になってくれれば…。いや、でも爽やかな笑顔でサムズアップしててほしい。
あとは、リンチ映画おなじみのローラ・ダーンも出るとか。噂では、ダイアン役で出演するとか言われている。ついに…。

クーパー捜査官役のカイル・マクラクランは、Twitter見るとファンにもよくリプライしてて、とてもお茶目な感じの人でした。
極め付けは、デヴィッド・リンチのツイートに載っていたこの写真!

ああ、良い感じに渋くて格好良いおじさまになっていらっしゃるな…。
この前、猿の惑星観た時にゲイリー・オールドマンも良い感じの老け方をされてて、もうなんかおじさま好きになりそう。

ちなみに、放送当時の赤い部屋で、特殊メイクにより老けたクーパーさん

やはり実際とは違いがあります。

Fire walk with me.

ツイン・ピークス 劇場版をやっと見終わりました。
ユーモアのあるシーンが殆どなく、全編シリアスで謎が多い展開だったため結構キツかったけど、生きているローラを見る事ができたのは何だか新鮮だった。
ローラ・パーマー最後の7日間という事だったけれど、テレサ・バンクス事件も断片的に描かれていて、やっと繋がりました。

*続けて、削除シーンを編集した90分の映像作品を見ました。BDボックス特典の目玉だっただけに、これは凄かった。この為だけにでもBDボックスを購入して良かったと思う。

断片的な映像を繋げた物なので、あくまで映画の補完としてしか成立しないとは思うけど、本編でばっさりカットされてしまい未登場だったツイン・ピークスの住人達の様子が見れて面白かった。

また、難解過ぎる映画を何とか解釈して消化できる程度のヒントがあった。これ、当時映画だけしか見れなくて、訳わかんないまま終わった人は多かっただろうなあ…。もったいない。

あとは、パーマー家の楽しそうな様子とか、ルーシーとアンディのコント的な絡みとか、クーパーがオフィスで本物(?)のダイアンに話しかけてる所とかもあって面白かった。
これを映画に入れてくれれば、ドラマシリーズの雰囲気に近づいて、もうちょっと見やすくなっただろうに…。まあ、カットしないと4時間近いものになってしまって放映できなかったのだろうけど…。

*そして、個人的に一番良かったのがドラマ29話以降のシーンがあった事でした。
アニーが救急搬送される所、赤い部屋に閉じ込められたクーパー、ハウズアニー!の続き。ほんとにちょっとだけでしたが…。
本当のクーパーは赤い部屋から出られず、現世に帰ってきたクーパーは身体だけで、中身は完全にボブに乗っ取られていますね。
鏡に頭をぶつけた後、ハリーに対して嘘をついて普通を装おうとしている。この後クーパーの体を乗り物にして、絶対何かやらかすでしょ。もはや確定的です。絶望だ…。
ハリーがいつかそれに気づいたとしても、ブラックロッジに入ってクーパーを連れて帰るなんて事はできないでしょう。出られないよ!って暗に言われちゃったし。アールよろしく精神病院に隔離されるのがいいとこだろう。
クーパーは25年もあの訳わかんない部屋に閉じ込められて、皺くちゃになってしまうのか。あとあの小人はマイクの腕だったんだ。
救いがあるとすれば、未来から来たクーパーが過去から来たローラと赤い部屋で邂逅し、そこでローラは天使に迎えられ、笑顔を浮かべていた事くらい。最後の最後でローラの魂を救うことができた、のかな?
アニーは割とどうでもいいのですが、錯乱しちゃったし、あの曰く付きの指輪は看護婦が盗んじゃうし、まだまだツイン・ピークスに平和が戻る日は遠そうです。

*非常にもやもやしていますが、幸いにも観たのが25年後で良かった。あと10ヶ月待てば、マーク・フロストの小説が出る予定なので、そこで25年の間クーパーと町の人たちがどうなったか知る事ができるのでしょう。オードリー生きててくれ…
来年には新シリーズも始まるし、そこで視聴者がある程度納得する答えが出されるとのことなので、今日のところはチェリー・パイでも食べて我慢しておきます。
*品川のアンナミラーズにて

北米版のブルーレイBOXは日本語吹き替えも字幕もついていて安いですが、
日本版に同梱されているブックレットと、隠しメニューの短いインタビューの字幕だけついていません。
ブルーレイ特典の映画の削除シーンを纏めた90分の映像は、かなり見る価値あると思います。

ツイン・ピークス 見終わって

*29話まで一気に見た。
なんか後半グダグダ感が半端なくて、終わるのも仕方ないと思ってしまった。
そして、最後の最後で全てをぶち壊して終わってしまった。なんだこれは!

〜〜〜

*その後、特典映像のシーズン2撮影背景を見たら、こうなってしまった理由が説明されていて納得。
確かに、誰がローラを殺したのか?という謎が強大で魅力的過ぎてそれを明かしてしまった後は、失速するばかりだった。
テコ入れの如く新キャラをぽんぽん出さずに既存のキャラクターを掘り下げた方が良かったとか、
奇を衒い過ぎだったり、ワザとらしい笑いを入れたりして、普通の番組になってしまったとか。
あとは当時、人気が出すぎた事で出演者たちが多忙になり、監督たちも別の映画の仕事を始めてしまって、毎週1本ずつのドラマを9ヶ月も作り続けるのは大変なハードスケジュールだったそうだ。
また、テレビ会社の上役が変わり様々な圧力がかかり、放送枠を何度も変えられてしまった為、最終的には日曜朝8時(!)に放送されていたらしい…。ワンピースかよ…。
とどめには、湾岸戦争の勃発で、臨時ニュースで放映が中止される…など。見たくても見れないし、久々に見てもよく分からない。それじゃあ終わるのも無理ないわ。

自分も20話位までは面白かったけど、だんだんコレジャナイ感が強くなってきた。
特にクーパーさんが普通の恋愛をしてるところなんて見たくなかったよ…。普通の人になってしまった。アールに完全に手玉に取られて見せ場がない…。
クーパーさんには、オードリーの片思いに振り回されつつも、あくまで仕事一筋でいてほしかった。そこが町民たちとの差を分ける一線だったのに…。
町長の言う通りだよ、アニー、出てきたばっかりのキャラやんか。

ローラ事件の終わりまでは緊張感を保ち続け、一本一本を一時間の映画のような完成度で作られていたが、
謎が明かされた事で製作陣も飽きてしまってクオリティが落ち、その雰囲気が伝わってしまったのかもしれない。
面白いのが、出演者たちのインタビューで、ルーシー役の人が、セカンドシーズン後半はつまらないって言い切っていた事。確かに、納得いく説明だった。

あとは、ローラを殺した犯人を最後まで明かさない為に出演者にも偽の台本を渡して、実際に3パターンも犯人を替えてマディの殺害シーンを撮ったらしい。
確かにリーランドが死ぬシーンは作中最高の演技だったし、あれで第一話からずっと保たれていた緊張がピークに達してしまった。ツイン・ピークスが長い長い一本の映画とするなら、あれこそがエンディングに相応しかったのだろう。悲しすぎる結末ではあるけれど…。

〜〜〜

*シーズン3なんてあり得ないだろうけど、もし撮るならという話もあり、シリーズ通してずっと正義の捜査官だったクーパーの闇を映すというプロットが考えられていたそうだ。
舞台を町から広げずに、ツイン・ピークスの魅力的な登場人物たちの光と影を淡々と描いていくという、原点に戻って…。その為に最終話はシーズン1同様続きが気になる要素を詰め込めるだけ詰め込んだのだという。だからあんなみんな危機的状況のまま終わったのね…。
でも、続きは作られなかったせいで、誰も救われない終わり方になってしまった。クリフハンガー、崖っぷちのままで終了。

〜〜〜

そして今、25年の時を経てシーズン3が現実になろうとしている。ダラダラしたテレビシリーズではなく、原点に戻り、長い一本の映画として制作されているとの事。
全ての撮影が終わり、編集が済んでから放映されるので、人気に左右されて展開が変更されたりする心配もない。シーズン2の反省を踏まえているのかな。ちょっと安心。
でも25年も経ってしまったので、みんなそれ相応の歳になっているんだろうなあ…。キャストも亡くなられた方がいると聞く。どうか面白い物が見られますように…。

最終話の赤い部屋のシーンはなかなか良かったけど、全体的にあまりにも酷い終わり方だったので結構ショックを受けている。映画版見ようかどうか迷うなあ…。

ツイン・ピークス 25話 ネタバレ感想

*前置き

中古販売店で偶然BDボックスに出会ってしまい、しかも定価よりかなり安かったので買ってしまいました。おそらくこれは北米版なのでしょう。

特典映像のインタビューを見ると、モルダーが「おかしさと恐怖を両立したドラマ。ツイン・ピークスはそれを可能にしたから注目された」とXファイルを引き合いに出して語っていた。
確かにそれこそがツイン・ピークスの魅力だと思う。
Xファイルもホラー回とシュール回があって、ちょうど良い塩梅になっていた。お笑いだけじゃ飽きるし、シリアスだけだと見ていてすごく疲れてしまう。

ツイン・ピークスもシーズン2で打ち切りにならなければ、25年も待たずとももっと続けることもできただろうに…。この舞台と、登場人物。全員死なない限りは幾らでも続けられる要素があっただろうに。洋ドラマの基準からすると、2シーズンて、すごく少ない。だからこそ、伝説的なのかもしれないけど。

■感想はここから

まさかジョシーが死ぬとは思わなかった。最近のお笑い展開に騙されがちだけど、そういえばこのドラマって怖いやつだったわ…。30kgって何だ?軽すぎるってことだよね?引き出しにしまわれちゃったのか?エッカートって死んだんじゃないの?

オードリーはクーパーが好きなんじゃなかったの??なんか残念…クーパーも急に別の女の子になびいちゃうし…。

うっ不味そう…と思ったら、そういうことか。確かに、酔ってる時はいっそ吐くと楽になるよね。

バンザイ!!!!笑
ゴードン再登場!監督自らギャグキャラを演じているところが最高。二日酔いの頭痛にそれは酷だよ…約2人が大ダメージ受けてます。笑
クーパー捜査官に復帰。最新式の銃も貰えて嬉しそう。良かったねえ。

アールは本当に怖い。ためらいなく無関係の人をあっさり殺そうとしてるし、ボブ以上の悪人かもしれない。
レオ、シェリーが狙われてるのが嫌なのかな?なんだか哀れだ。

クーパーのいたずらっぽい愛嬌はゴードン譲りなのかも。ゴードンかわいすぎ。チェリーパイのソース付いてますよ。口紅みたいだよ…笑

なんか、心なしか頬を染めてるように見える。かわいすぎ!クーパーさん時々ほんとに無邪気で可愛らしい。
リンチ本人がきっとそんなキュートな人なのかもしれない。

ベンジャミンの変わりようは恐ろしいですな。まだ、南北戦争ごっこをしてた方がマシだった。放火教唆、委託殺人未遂、売春斡旋…確かに最低3回はしょっぴける。結構な悪人だけど…今更改心しても遅い。おかしくなった自分を家族が助けてくれた事で愛に目覚めたのか。
悪人が急に改心すると死ぬ、っていうフラグ知ってますか?

洞窟探検だよ!一緒に行こうよ!
少年かよ!笑
ホークとハリーは子どもの頃、ここで遊んでたのかな。何だかベンジャミンたち親世代と、ハリーたち中間世代のティーンエイジャーの頃とかも見てみたくなった。

アニーは確かにこんな俗物だらけの町には馴染めないタイプなのかもしれない。
何故戻ってきたのかな?

アールも洞窟を訪れる。ツイン・ピークス自体にも興味があるみたいだった。この曰く付きの土地に惹かれてやってきたのだろうか。

今回は全体的にギャグ回だったので安心して見れた。落差が激しいよ。
ブルーレイ盤は全体的に25年も前のドラマとは思えない画質だけど、時々本編の画質が粗くなるのは、当時撮影したハイヴィジョン映像が残っていなかったシーンなのだろうか。
2シーズンも終わりが近い。ここに来て新キャラがたくさん出てきて、クーパーとオードリーの関係が無かった事にされてるのが気になる…。
そして急速に良い感じになりつつあるアニーが、マディ同様、殺されるために出てきたとしか思えない。もう1人のクイーンとして…。
どうするクーパー、待て次回!

レンタルのDVDで一枚ずつ借りて見るのが焦ったくなってしまい、ツインピークスBDボックス買った。
ディスクごとのメニュー画面映像が、MADのような作りになっていて、DISC7はドーナッツのシーンばかりを集めた映像だった。
ドーナッツ食べたくなって買ってしまった。
A policeman's dream!